フィリピンに帰国

二週間ほど日本に帰省していたが、一昨日フィリピンに戻ってきました。

津なぎさまち
津なぎさまち 午前5時45分ごろ
セントレア喫煙所前
セントレア喫煙所前 午前9時ごろ
マニラターミナル2レンタカー乗り場
マニラターミナル2レンタカー乗り場 午後1時半(日本時間午後2時半)

津からセントレアまで高速船で45分、セントレアからマニラは3時間55分。 静かな日本から、暑くて活気あふれるマニラへの移動は半日ちょっとです。 だんだん寂れていく日本とどんどん発展するフィリピン、違いは人口が減少するか増加するか、だと感じます。

お金をたくさん印刷してばらまいても一時しのぎでしかなく、根本的には少子化対策をしないと活気は取り戻せないと思う。 人口がどんどん増えているフィリピンでは、多少腐った肉や萎れた野菜でも高い値段でどんどん売れるのだから、自動的にインフレになっているのだから。


VPN + WIFIアクセスポイント

ラズベリーパイ用シェアウエア(SDカードイメージ)、”VPN+WIFIアクセスポイント”を公開しました。 起動後1時間は全機能試用でき、1時間をすぎても電源を抜いて入れなおせばまた1時間使えますのでぜひお気軽にお試しください。

動作中の実機

vpnwifiap

Androidスマホで上記画像の実機にWIFI接続したところ

Screenshot_2016-09-24-14-31-24

Raspberry Pi 3 専用ですが、使い方は概略以下のような手順です。

1.SDカードイメージをダウンロードし、解凍します。

2.Win32DiskImagerなどで8GB以上のマイクロSDカードに書き込みます。

3.Raspberry Pi 3 にカードを差し込み、ルータに有線LANケーブルで接続します。 また、イヤフォン端子にイヤフォンを差し込んで耳に入れておきます。

4.Raspberry Pi 3 にACアダプタをつないで電源を入れます。

5.15秒ほどすると、”起動しました”という音声が聞こえ、その後ルータから割り当てられたIPアドレスが流れますのでメモします。

6.”VPN接続の設定を行ってください”という音声が流れます。 LAN内のPCかスマホのブラウザで上記でメモしたIPアドレスを開きます。(たとえば http://192.168.12.4 など)。 設定ページを開く際のユーザー名、パスワードはadmin, adminです。(設定ページ内で変更できますので必要に応じて変更してください)

7.自分用のSoftEther VPNサーバーのアドレスなどを入力します。たとえば下図のようになります。

setting2b

8.適用ボタンをクリックすると、VPNサーバーへの接続テストを行い、VPNサーバー側からIPアドレスが取得できる段階まで進むと”成功”の表示が出て再起動します。

9.再起動後は、”起動しました”、”IPアドレスは...”に続き、”VPN接続しました”、”ルーティングテーブルを書き換えました”、”WIFIアクセスポイントを起動しました”、”ブリッジ接続を完了しました”と音声が流れます。

この状態で、上記設定ページ内で指定したSSIDとパスワードでアクセスポイントが動作しています。 初期状態では以下のようになっています。

setting3

一度設定をすれば、設定済みのRaspberry Pi 3 を持ち歩いて、外出先の有線LANポートに接続して電源を入れると、自動的にVPN接続が確立し、アクセスポイントが起動しますので、以降設定画面を開く必要はありません。 (電源を切るときもACアダプタをいきなり抜いても、相性がよいSDカードを使っている限り、まず大丈夫です。)

アクセスポイントに接続したPCやスマホには、VPNサーバー側のルータから直接DHCPでIPアドレスが割り当てられるため、VPNサーバー側ネットワークに直接接続しているのと完全に同じ状態となります。 従って、サーバー側ネットワークの共有フォルダなどにも簡単にアクセスが可能です。

また、日本版のFireTVスティックのような、日本国内限定で使用できるデバイスも、このアクセスポイントにWIFI接続すれば海外でも日本のネットワークとして認識されるものと思います。(FireTVスティックを持っていないので試していませんが)

ただ、LAN内でだけ動画を共有できるような、たとえばHDDレコーダに録画した映像を海外で見られるかというと、多分無理です。 これら機器に用いられている規格にはLAN内にいるか、外部にいるかを判断するために通信のラウンドトリップタイムを使用しているため、VPN接続していてもその規格を満たすことができないからです。

本ソフトウエアの詳細につきましては、こちらからマニュアルをダウンロードしてご参照ください。

 


超高級版ホームラジオ完成

過去の記事で、Raspberry Pi用のI2Cオーディオ基板の Suptronics x400 について紹介をしたが、ようやくケースに収めて快適に使用できるようになった。

こちらが動作しているところ。 31年前に買ったスピーカー(PIONEER S-180D)といっしょに撮影した。

front

中身はこちら。ケース後方よりにRaspberry Pi 2 と Suptronics x400が二段重ねになったものを、両面テープつきの基板固定足で固定している。 Line outはケーブルでケース背面のRCAジャックに、ヘッドフォン端子も延長ケーブルを作ってケース全面の6.3mmヘッドフォン端子へと配線している。

side

続いて背面側。ケースにはもともと画像左端の電源スイッチ用の穴と、AC100V用の三極プラグを取り付けるための穴が開いていたが、三極プラグの穴を拡張して基板背面の端子がそのまま使えるようにした。 本当は穴なしパネルを使ってスピーカー端子、LAN端子、USB端子を背面に出したら美しいのだと思う。 左端の電源スイッチは電源用とはせず、x400基板上のオーディオアンプの有効、無効を切り替えるジャンパー端子に配線している。(ヘッドフォンで聞くときはメインアンプをオフにして使用するため)

back

こちらはボリュームシャフトの延長の図。ケースのボリュームつまみの穴の高さよりも2段重ね基板上のボリュームの位置のほうが高かったので、ユニバーサルジョイント2個とアルミパイプを使って連結した。 ケース側でボリュームつまみ、フロントパネル、シャフトともに金属のためガタガタしているうえにゴリゴリ感があるが、布をはさむとかグリスを塗るなどで改善できそう。 動きはスムーズです。

volume_shaft

古いスピーカーに最新のI2C DAC+デジタルアンプでradikoの音楽番組を聞いたり、iTunes内の曲をAirPlay経由で聞いたりしているが、美しく澄んだ音で楽しめている。

以下、今回使用した部品と購入当時の値段を一覧にしておく。

・Raspberry Pi 2  (RSコンポーネンツ)  4763円

・Suptronics x400 (GearBest) 26.01USドル(送料込)

・ケース 1506 full aiminum enclosure (ebay.com) 4222円(送料込)

・ユニバーサルジョイント6mm (Banggood) 2個 654円(送料込)

・6mmアルミパイプ1m (近所のホームセンター) 180円

・小物部品類(6.3mmステレオジャック, 3.5mmステレオミニプラグ, 3mm青色LED, 定電流ダイオード10mA, RCAジャック白, RCAジャック赤, スペーサーTP-20 4個, 貼り付けボスASR-6 4個)  (秋月電子)  690円

合計 13188円 (家にあった電線類、古いノートパソコン用ACアダプタは含まず)

満足度は高いのですが、加工が結構大変なので今のところ販売の予定はありません。


Raspberry pi B+ ELPIDAのRAMが載っていると起動しない

一部製品に Raspberry Pi B+を使用しているため、継続してRSコンポーネンツより購入しているが、今回購入したロット(9月初旬入荷分)で、既存のSDカードイメージを書き込んでも全く起動しない現象が発生した。

SDカードイメージは Raspbian Wheezyベースで作成したものなのだが、30枚テストした段階で25枚が起動できず、慌ててしまったのだが、起動できたものと起動できなかったものをよく見比べてみると、基盤のバージョン、レビジョンは同一でも、RAMのメーカーが違っていることがわかった。

起動できたものは従来通りSamsung製、起動できなかったものはELPIDA製のRAMが乗っていた。

こちらはSamsung製RAMが載った基盤。印刷が薄いので写真では見えないです。

samsung

こちらがELPIDA製。

ELPIDA

ELPIDA製のものでは、電源を入れたときに基板の赤と緑のLEDがつきっぱなしの状態で全く起動しない。

解決策は、起動できる基板にSDカードを差し込んでから

sudo apt-get update

sudo apt-get dist-upgrade

を実行すれば、そのカード(およびそのカードから作成したイメージファイル)で起動できるようになった。

予告なく仕様が変わると何だか面倒です。


日産レンタカー大幅値上げ

大体年に二回、日本に一時帰国しているが、ここからマニラエアポートまではいつも NISSAN Rent a car を使っている。 普通のタクシーのほうが安いのだが、近所でタクシーを拾おうとしてもなかなか空車がこなくて30分くらい待たなければならないことが多く、時間が読めないのだ。

さて、ニッサンレンタカーだが、今年2月に使ったときは出発時(家→空港)が980ペソ、帰宅時(空港→家)は880ペソだった。

ところが昨日予約をしたところ、出発時1295ペソ、帰宅時1295ペソと最大415ペソの値上げとなっていた。 高いよーーっと思ったが、日本円では約3000円くらい、ここから空港までは20kmくらいの距離だがいつも渋滞で2時間くらいかかるので、車の占有時間としては迎えに来てもらうときと送ってもらうときで合計4時間だとすると1時間千円より安いわけで、まだまだ安いとも言える。

なによりニッサンで安心だし、ウェブサイトからオンラインで予約が出来るので便利だ。


当てにならない賞味期限

大体週に一回、SM Hyper Mart か Robinson’s Super Market、あるいはWalterMart で食料品や日用品をまとめ買いするのだが、先週の土曜日はWalterMartに出かけた。

美味しそうなパンがあったので買ったのがこれだ。 シナモン味でレーズン入り。 外側が砂糖水っぽい感じでしっとりしている。 50.75ペソだった。

今日になってまだ食べてなかったのに気づいてお昼ごはんにしようと思ったのだが、裏返したら残念ながらカビだらけだった。

賞味期限は 27AUG 2016 となっている。 今日はまだ26日なのに...

これまでにも同じようなことが時々あった。 フィリピンでは賞味期限より自分の感覚で判断することが必要で、さらには賞味期限前にカビが生えても怒らない寛容さも重要だと思う。


駄目な火災報知機

この家に住んで9年くらいになるが、これまでに二回、火事になりそうだったことがあった。

一度目は安物のテーブルタップのショートで、タップの挿しこみ部分から出火して布のソファーが燃え始めたところで消火器で消すことが出来た。 二度目はトラッキング火災になりそうな壁のコンセントで、仕事部屋で作業をしていたところ、どこからか”チリチリ”という小さい音が聞こえてきたので音の出処を探った所、壁のコンセントの挿しこみ部分から火花が出ているのを発見したことがあった。

そのようなわけで火災報知機は必需なのだが、これまで使っていた報知器は日本から持ってきた煙感知式で、すでに有効期限5年+3年経過していたので、6月に近所のハードウエアショップ(Handyman)で煙感知式の報知器を買いにいった。

売っていたのはYALE(鍵で有名なアメリカ製)の1600ペソと、Family guardというメキシコ製の460ペソだったが、迷わず安い方を買ってきて早速設置した。

その後2ヶ月、特に台所で料理しているときに誤報でアラームが鳴ることが多かったのだが、今日はなにもしていないのに鳴りっぱなしになり、電池を外して数時間後に電池を入れても最初から鳴りっぱなしになってしまったので、仕方なく取り外して古い日本製を復活させた。

こちらが駄目な報知器 Family guard FG200 の中身

左側の円筒形のものがセンサー、右側がブザーで、センサー上部の蓋部分には放射性物質を示すマークが入っているので、イオン化式煙感知器というものらしい。 上蓋部分にはアリのような小さい虫と、アリのオシッコ?風の茶色いシミがついているが、センサーや基板には濡れた場所はなかった。

基板を外してみたところ

センサーの円筒の下にICが組み込まれているらしい。 センサーをバラして見たい気もするが、被爆しそうで怖いし諦めることにするが、このままゴミ回収の日に出していいのかどうか悩ましい。(日本では放射性物質を使った報知器は、メーカーに返送するか日本アイソトープ協会に連絡して有償で引き取ってもらわなければ罰金50万円とのことだ)

フィリピンで火災報知機を買おうと思っている人がいたら、多少高くてもいいものを買うことをお薦めします。


ラズベリーパイ イメージファイルの圧縮

Windowsのパソコンを使ってRaspberry Pi用のプログラムを作成しているが、途中でSDカードが読めなくなってもフリダシに戻らないで済むよう、少し進むたびにwin32DiskImagerでイメージファイルのバックアップを取っている。

最終的に出来上がったものはGoogleドライブなどにアップロードしているのだが、イメージファイルそのもののファイルサイズはSDカードのサイズと同じ(SDカードが8GBならイメージファイルも8GB)でかなり大きい。

そこで、ZIPやRARで圧縮してからアップロードするのだが、圧縮率が低くてファイルがあまり小さくならないことがあり、圧縮方法について検討し、小さくできる方法に気づいたので記しておく。

ファイルの圧縮率が低かったのは、ホームラジオやラジオサーバーといったラジオ関連製品で、プログラム作成に伴うテスト中に複数のラジオ番組を録音していた。 完成時には録音ファイルは削除したのだが、この状態では圧縮率が低くファイルはかなり大きいままだった。

通常の方法でファイルを削除する場合、Linuxではrm、Winodwsではゴミ箱に入れてからゴミ箱を空にする操作を行うが、この場合はファイルのいわゆる”もくじ”部分を削除しただけで、SDカードやHDD上にはまだそのファイルの中身自体は残っている。 この状態でイメージファイルを作成すると、そのファイルの中身自体はイメージファイル内にあり、このランダムなデータの列が圧縮率を下げる原因だった。 つまり、00 00 00 00 や ff ff ff ffのように同じデータが延々続くイメージファイルであれば、圧縮するときに”ゼロゼロが4個”、”ffが4個”というように簡単に置き換えられるが、ランダムなデータではこれが出来ないので圧縮率が上がらないのだ。

そこで、イメージファイルを作成する前に以下の処理を行った。

df で現在の空き容量を調べる

df

この画像では、一番上の /dev/root の部分のAvailable列の 3303940(KB)が空き部分の容量である。

続いて

と入力し、実行する。 /dev/root 内に、tempfileという名前のファイルを、3303940(KB)分作成するのだが、かなり時間がかかるのでしばらく待つ。 終了するとこれまで空き容量だった部分に目一杯 tempfile というファイル名のファイルが作成されている。

最後に shred コマンドでファイルを完全に消去する。

各オプションの意味は、-v 処理過程を表示、 -n 0 ゼロ回上書き処理を行う(一回だけデータを書き込む)、-z 最後に全部のデータをゼロに書き換える(つまり00 00 00 00…)、-u 処理が起こったらファイルを削除する、という意味である。 shredはハードディスクに書き込まれているデータを完全消去するためのもので、磁気記録の場合は一度データを上書きしても、以前に記録されていたデータが薄く残っているので、なんどもランダムなデータを書き込んで見えなくするために -n で上書き回数が指定できるのだが、今回はデータを全部ゼロに書き換えるのが目的なので -n 0 で行っている。

この処理を行ってからファイルを圧縮してみたところ、処理前に比べて1GBあまり小さいファイルにすることが出来た。(8GBのイメージファイルでRAR5で圧縮後に1.2GB程度)

 


危ないフィリピンのガス器具

フィリピンでは風呂やシャワーの温水は電気湯沸し器なので、ガスは調理にしか使わない。 そのガスはプロパンガスで、近所のガソリンスタンドで買うか電話して配達してもらうのだが、タンクは屋内のガスコンロの横に置いてそこからゴム管でガスコンロに接続して使うのが普通だ。

したがって、ガスタンクが屋外にある日本と違い、ガス漏れには余計注意が必要なのだが、さらに悪いことにガス器具の品質がよくないので自分の命は自分で守る気持ちで注意しなくてはならない。

先日、ガスタンクの不良によるガス漏れを経験したが、同じ原因で2回めのガス漏れ経験だった。

ガスタンクはPetronのGasul 11kg入で、タンクの上部に画像のバルブが付いている。

valve

バルブは外側にゴムのパッキンがあり、真ん中の穴に棒を突っ込んで押すとガスがシューッと噴き出る仕組みになっている。 横に半分写っているのがレギュレータで、これを上からかぶせて、元栓を開くとピンが下がってきてバルブの穴の中のボールだかピンだかを押し下げてガスが噴出し、その圧力で黒いゴムパッキンが押されて広がって密着する、という仕組みなのだ。

ところがPetronのガスタンクは品質が悪くて、レギュレータの元栓を閉めてバルブ内のピンが上がった状態になってもガスが止まらずに少しずつ漏れてくるものが時々あるのだ。

そうなると、レギュレータの元栓部分が圧力に負けて持ち上がってしまい、だんだん部屋がガス臭くなってくるのである。(赤い部分が斜めに浮き上がっていたらガス漏れ)

regurator

先日もガス臭くてこの現象を見つけ、ガス屋に電話して交換用のものを持ってくるように頼み、到着までの間はタンクを屋外に出してバルブの頭を指で抑えて1時間くらい待っていた。

で、ガス屋のお兄さんが単車でやってきて、地面に落ちていたバーベキューの竹串でバルブの穴を10回くらいつついた所ガス漏れは止まったのだが、ドヤ顔で帰ろうとするので、”このタンクは不良だからいつまた漏れるかわからないから交換してくれ”と交渉したのだが、新品の11kg分の料金を払えという。 ならばこの不良タンクに残っているガスは自分が使うので、ガスだけ別のタンクに入れ替えろ、出来ないなら残ったガスを買い取れと交渉したところ、店主に電話して相談し、半額で新品のガスに交換してもらうことが出来た。

この事例でわかると思うが、フィリピンでは不良のタンクが爆発してえらいことになっても販売店は責任があるとは思っていないので、自分の安全のためには自分で考えて行動することが必要なのである。

こちらは昨日発見したガスコンロの故障。

burner

鋳物のガスバーナーの下の部分にヒビが入ったようで、変な所からガスが出て燃えている。 ボロボロに見えるがまだ買って2年もたっていない... ガスコンロを乗せる台の幅が決まっているのでいつも同じコンロを買うのだが、今回で4台目である。

すぐダメになるASAHIのガスコンロ 約2千円(安いから仕方ない?)

 


ラズベリーパイ ネットワークが接続と切断を繰り返す

motionpie という、モーション検出機能つきの監視カメラソフトがあり、数年前から自宅の車庫の軒下に Raspberry pi B とこのソフト、Logitechのウェブカメラで簡単な監視カメラを設置していた。 映像はスマホのブラウザで確認でき、動きがあったときは静止画像としてSDカード内に保存されていて、同じくスマホから確認することが出来る。

設置当初、苦労したのは、車庫の軒下まで10mほどの距離があり、室内に5VのACアダプタを設置して、そこから車庫までUSB延長ケーブルで電源を引っ張っていくと、電線の抵抗で電圧が下がってしまい、Raspberry pi が起動出来ないことだった。 AC220Vを軒下まで引っ張っていくことは、雨漏りしたような場合に漏電、感電の危険があるので当初から考えず、代替策として室内にDC12VのACアダプタを設置し、太い電源コードで軒下まで12Vを持って行って、軒下に12V→5Vのカーチャージャーを設置してRaspberry pi の直前で5Vに変換する手だった。 当初これでうまく行っていて数年間の間、数ヶ月に一度SDカードのファイル破損で起動しなくなることはあったがほぼ問題なく動作していた。

ところが先週、監視カメラに全く接続できなくなり、修復に3日もかかってしまったのでその状況を記録しておこうと思う。

まず最初に疑ったのはいつもおSDカード破損だったので、SDカードを書き直してみたが駄目、SDカードを交換してみても駄目だった。 次に、長期間半透明のガレージの屋根(波板)の下にあったRaspberry piが日光や温度で劣化したのかと思い、基板を新しいものに交換してみたが変わらず駄目だった。

そこで今度は電源を疑い、カーチャージャーの5V出力側コンデンサの容量抜けで電圧が下がったのかと思い、コンデンサを交換(もともと470uFが付いていたが手持ちがなく220uFに。ICのデータシート上のリファレンスは100uFとなっていた。)してみたが変化なく駄目で、さらに新しいカーチャージャー(100円のもの)に交換してみたが、症状は変わらずであった。

この時点で、具体的な症状として、電源投入後にルータからIPアドレス取得はうまく行っているのだが、ping応答がほとんどなく、たまに応答する、という状態であることを確認した。

もしかしてネットワークケーブルの問題か、と思い、ネットワークケーブルの折れ曲がり箇所を直したり、当初PoEで給電しようとして切断していた不要ケーブル部分(100Base-TはLANケーブルの8本の配線のうち4本しか使っていないので、残り4本で電源を供給しようと配線を切断していた)を接続しなおしたが症状は変わらずだった。

で、もしかしたら再起動を繰り返しているのかと考え、電源電圧のチェックをしたのだが、Raspberry pi 接続状態で5Vの電圧は出ているように見えた。(少なくともデジタルマルチメータの表示上はそう見えた)

今度はでデジタルマルチメータでは見えない電源ノイズが悪さしているのか、と考え、秋月電子で購入したペン型のデジタルオシロを取り出して、12V側、5V側の電圧波形をしてみた。

pico

実際の波形は保存し忘れたので貼れないのだが、数十秒ごとに数十ミリ秒間、電圧が4V前後まで低下してから回復する、を繰り返していることがわかった。 なるほど、これはきっとカーチャージャーに対して負荷が高すぎて電圧が下がっているんだと思い、とりあえずコンデンサを追加してごまかせないかと下記のようなケーブルを作って追加してみた。

capacitor

USB延長ケーブルの途中で皮をむいて、電源の+/-間に壊れたマザーボードから取り外したコンデンサ470uFを5個直列にくっつけたものである。 これをカーチャージャー出力とRaspberry piのマイクロUSB電源ケーブルの間に入れて、電圧が下がるのを防ごうとしたのだが、結果は波形上はわずかに改善されたが、やはり4Vを下回ってしまい駄目だった。

最初から数年間使用していたカーチャージャーも、新しく交換したのも5V1Aのものだったし、Raspberry pi B の消費電力は300mA程度、ウェブカメラはUSBなので最大500mAとしても1Aまでは行かないから1Aのチャージャーで大丈夫、という先入観があったのがなかなか解決に至らなかった原因だが、結局近所の CDR king に行って5V2Aのカーチャージャーを買ってきて交換したところ、ようやく正常に動作するようになった。

数年間1Aのチャージャーで動作したのは、恐らく当初はそのチャージャーも1A目一杯流せたのだろうが、経年変化でコンデンサの容量が下がってだんだん電圧が不安定になり不調に陥った。そこで自分が交換したのが当初の470uFでなく200uFのコンデンサだったので回復せず、さらに別の1Aのチャージャーに交換したがそれはもともと1Aに至る前に電圧が下がってしまう粗悪品だったのだと思う。

故障には何事にも原因があるのだから、技術者としては最初からちゃんと測定器を使って原因を調べるべきだった。 そうすれば何度も脚立を上がったり下りたりしなくてもすぐに解決できたと思われる。