先日、アメリカ在住の方からお問い合わせのメールをいただいたので、当日の朝に返信を差し上げておいた。
しかしその5日後、メールが不達になった旨の通知が自分が利用している日本のプロバイダ(ASAHIネット)のメールサーバーから届いた。
<*****@cox.net>: host mx.west.cox.net[68.6.19.3] refused to talk to me: 554
fed1rmimpi110.cox.net cox 202.224.39.197 blocked. Error Code: CXBL – Refer
to Error Codes section at
http://postmaster.cox.net/confluence/display/postmaster/Error+Codes for
more information.
相手先プロバイダのメールサーバー mx.west.cox.net が送信元のASAHIネットのメールサーバー 202.224.39.197からの通信を拒絶している、というもので、エラーコードはCXBLとのこと。 上記リンク先でCXBLを調べてみると
The sending IP address has been blocked by Cox due to exhibiting spam-like behavior (送信元IPアドレスはスパム的挙動のためにブロックされている)
とのこと、どうすればよいかの説明がその横にあって
Submit a request using the contact form here. The request will be reviewed by Cox. Cox has sole discretion whether to unblock the sending IP address. (このコンタクトフォームを使ってリクエストを送信せよ。 リクエストはCoxによって検討される。 Coxはブロック解除するかどうかの独占的な決定権がある。)
だそうで、そのリンクを開いてこちらのメールアドレス、氏名、ブロック解除してほしいIPアドレス、理由などを書き込んで送信してみた。 そうしたら、
Delivery has failed to these recipients or groups:
B*******am@cox.com
The recipient’s mailbox is full and can’t accept messages now. Please try resending this message later, or contact the recipient directly.
だそうだ。 B某さんのメールボックスが一杯で受信できない。 再送信するか、受信者に直接コンタクトしてください、だって。 わざわざ時間をかけて入力して送信したのに。
随分前にもアメリカのプロバイダをお使いの方とのメールのやり取りで、同じようにブラックリストで受信拒否しているメールサーバーがあって苦労したことがあったが、大勢が利用しているプロバイダのメールサーバーのIPアドレスをブロックしてしまうと、そのプロバイダの利用者(今回はASAHIネット)は相手(今回はcox.com)にメールを送信できず、送信に失敗したことがわかるのも5日後になるという理不尽な状態になってしまう。
しかもブロック解除のリクエストを受け付けるフォームからの送信も届かないとなると、解決方法はこちら側で別のメールアドレスを使うしかないのだ。
世の中にいろいろなスパム防止の方法があるが、必要なメールを受け取れなくなってしまう可能性が少しでもあるなら、いくらスパムを削除する効果が高くても全く駄目なシステムだと思う。 そんな方法は、なにかアメリカンな印象である。