神戸製鋼のデータ改ざん問題と安全率

神戸製鋼の製品データ改ざんがアルミ製品、鉄粉だけでなく鉄鋼線材にまで及んできました。

当然、それぞれの製品は別の部署で作っているのでしょうから、一部担当者や課長、部長の独断ではなく、会社全体で計画的にインチキをやっていたのだと思います。 重役が粉飾を指示していた東芝同様、こんな会社に救済の必要などなく、さっさと潰れるべきです。

私は昔、田舎大学の機械科を卒業しましたが、今回のニュースに触れて”安全率”について習ったことを思い出しました。 機械設計の講義で、旋盤の歯車の図面を書く授業でしたが、そのときに「計算上必要な強度に、安全率5倍を掛けて設計するように」と教わりました。

安全率についてはこちらのページに詳しい解説がありましたが、鋼の場合では静的な荷重の場合は安全率の目安は3、動的な荷重で引張りまたは圧縮のどちらかのみの場合は5、両方の場合は6、激しい繰り返し荷重や衝撃の場合は12となっています。

たとえば、総重量10トンのトラックが一度に10台並ぶ長さの橋をかけるとしたら、100トンまで耐えられるように設計すれば理論的には橋は落ちませんが、実際の設計では安全率3または5が掛けられているので、300トンないし500トンの重量が乗っかっても落ちないのです。

今回のニュースにおいては実際の改ざんデータの内容が出てこないのでわからないのですが、もしそれがメーカーから要求された強度に対して1割程度強度が低いものをインチキデータとともに納品していた、というレベルであれば、メーカー側の設計で十分な安全率をとっていれば最終製品の安全性に問題はないという結論になるでしょう。

このあたりのことを実際のデータにもとづいて冷静に考慮すべきだと思いますが、インチキを指示した重役達は絶対に許されるべきではありません。

出来上がったアルミや鉄鋼製品が顧客の要求スペックを下回ったのであれば、かつその強度でも最終製品の安全性が確保されるのであれば、メーカーは顧客にスペック緩和のお願いと値引きで交渉すべきです。 顧客が応じてくれなければ別の製品用に回せばいいのではないでしょうか。

インチキは絶対に駄目だけど、安全には問題ないかもしれない、という話でした。

 


ラジオサーバー、ホームラジオをアップデートしました

2017年10月13日、ラジオサーバーホームラジオのアップデートを行いました。

変更点は以下の通りです。

・らじる★らじるを録音した際に、番組終了より数十秒早く録音が終了してしまう点の修正→録音終了を1分延長しました。

・10月2日に一部エリアで開始された、radiko.jpによるNHKの実験放送への対応

・本年度これまでに新規追加された放送局への対応

現在お使いの方はご自身のラジオサーバー、ホームラジオのシステム設定ページ下部のオンラインアップデートから更新をしてください。

新規にシェアウエア版のイメージファイルをダウンロードされる場合は、本日時点ではGoogleドライブのリンクからダウンロードをお願いします。 Vectorのファイルは2日程度で最新版に更新されます。

 


尊敬する人、がっかりな人

もう何年も前、うちのトイレの流れが悪くなったことがありました。 二階のトイレを流すと一階のトイレから水が上がってくるような状態で、スッポンや詰まり取りワイヤではどうにもならず、業者さんを呼びました。

フィリピンでは道端などに poso negro と書かれた看板があったり、インターネットで検索すれば多くの業者が見つかりますが、当時は検索して近くの業者が見つかったので依頼しました。

すぐに4人くらいやってきまして、一人は会計係的な人(オーナーかも)、あと3人が作業者で、建物の前のコンクリの部分の、おそらく汚水枡があると思われるあたりを太くて長い鉄筋を使って穴を開け始めました。 3人がかりで鉄筋を持ち上げて落とす、を繰り返し、うまく汚水の場所に到達し、その後同じ方法で四角い穴を作りました。

で、詰まりを取る段階になって、うち一人がパンツ一枚になって汚水桝の中に胸まで浸かって、下の方に手を突っ込んで排水管に詰まっている布切れ(誰が流したか不明)を取り除いてくれたんです。

その後、配管を一本増設し、コンクリで蓋をして完了まで半日程度の作業でした。

なにが感動したかって、このパンツ一枚で汚水桝に躊躇なく胸まで入るおじさんにです。 なにしろ途中に浄化槽があるわけではないので、トイレの排水がそのままここに溜まっているので、想像の通りの状況です。

ただただ、この人の勇気、仕事に対する姿勢、きっと家で待っているであろうご家族のために頑張って仕事をしておられるのだろうと想像し、数年立った今でも当時の感動は忘れられず、私の最も尊敬する人物となりました。

がっかりする人、この話を聞いて嫌な顔をするお金持ちの人、職業に貴賎があると思っている人。

賄賂をもらって私腹を肥やし、召使がたくさんいるいい家に住んでいる役人と、つらい仕事でも家族のために頑張っているおじさん、あえて貴賎をつけるならば前者が浅ましく卑しい、後者は尊いに違いありません。